愛を知って優しく世話焼きな性格に変わったクラウンとまともな愛を知らずに生きてきた子達が森の奥深くにあるお屋敷でひっそりと暮らしている。
しかし彼等の住むお屋敷のある森は"化け物が住む森"だと言われていた。
狂っているのは彼らか、外の人間か、それともこの世界そのものか。
馨月 魅寿と白鐘 京弥を中心に繰り広げられる少し個性的な彼らの恋物語。
嫉妬、束縛心、独占欲、そんなどす黒い感情が渦巻いている。
辿り着くのは"彼等にとってのハッピーエンド"。
飼い主さんと呼ばれる女性視点で繰り広げられる物語。
何故彼女が自身の名前を覚えていないのか、何故朧という妖を憎んでいるのか等が明かされていく。しかし彼女への救いは一切無い。
白であるニーヴェア、黒であるシュヴァルツ、灰色であるセールイ、そして謎多き透明なクラールハイト、救いようのない黒であるオプスキュリテ、フィンスターニス、計6つの組織が繰り広げる物語。第一幕ではセールイ、ニーヴェア、シュヴァルツ、第二幕ではクラールハイト、オプスキュリテ、第三幕ではセールイ、フィンスターニスに重点が置かれる。
見習い魔法使い、シリウスの成長物語。
シリウスは過去にとある魔法使いに出会い、その魔法使いに憧れを抱いている。そんな憧れの魔法使いのようになれるように日々頑張っている。
今は小さな星屑でも、いつかはその名前のように美しく輝く一等星のようになれるように。
意志を持って動く人形を作る二人の人間と、そんな彼等と過ごす人形達のお話。新しい人形ができる度、彼等の館は賑やかになっていく。
中にはまだ未完成の人形もいる。
人形を完成させるためには、人形たちとの交流が必要不可欠になってくる。
この世界の人間は不老不死である。
何十年、何百年と生きている者も居れば
1000年単位で生きている者もいる。
しかし実際の所は"不老不死"では無い。
彼等の心臓は小瓶の中にある。
肉体を攻撃されれば血は流れ、痛みも感じるが死には至らない。
しかし小瓶を割れば簡単に死亡してしまう。
彼等は長く生きられる代わり、脆いのだ―――